図3-ア
図3-イ
により実験検討を行った結果、十分に効果のあることが確認されることになった。
実用化に際しては、今回検討した温度ヒューズによる遮断方法は、センサーが検知してから熱伝導で電源を遮断するために多少の時間がかかるが、実験2、3の結果から問題はないと考えられ、現状のコンセント部分の交換だけですぐに対応できるという利点がある。また、実験5の結果が示すように同センサーを用いて、一般家庭に施工されている二線式屋内配線を三線式とし、三線のうち一線を信号線とするだけで、漏電遮断器で瞬時に遮断できるように発展させることが可能である。(図3−イ)
最後に、トラッキングは通常抜き差しが頻繁に行われるコンセント部分では発生することはなく、そして普段から定期的に清掃等を行えば防ぐことができるものではある。しかし台所や居室の家具や電気製品の裏にあり、湿気や埃の発生しやすい場所で差しっぱなしで使われているコンセントでは、定期的に清掃されることは少ないと思われ、事実上全く無防備であるところから、本装置がこのようなコンセントに組み込まれることにより、火災発生防止に大きく貢献する事を期待するものである。
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